メガネの近視のレンズは、レンズ越しに映るものを小さくしてしまいます。
顔の輪郭のラインがずれたり、目が小さくなることに多くの人が同じ悩みを抱えています。
レンズの特性上、小さくなることをなくすことは難しいですが、対策が全くないわけではありません。
販売店在籍時の相談される回数の多い内容です。
Q強度の近視なんですが目が小さくならないメガネが欲しいんです。
普段はメガネを掛けているのですが、ふとした時にメガネを外すと別人のようだと言われたりします。
メガネ越しの顔のラインが崩れるのも気になります。
顔が歪むことの無い、もしくは歪みが目立たないメガネはありませんか?
Aレンズの効果で目が小さくなるのは避けられません
解説
近視のレンズはレンズ越しに映るものを小さくしてしまうのは上で述べましたが、レンズの度数が強くなればなるほど、更に小さく映るようになります。
レンズの特性上無くすことは難しいですが、可能な限りの対策法を載せます。
高性能薄型レンズを使用する
予算は掛かりますが、標準的なレンズよりも薄型のレンズの方が歪みは少なくなります。
- 球面設計レンズより非球面設計のレンズにする
- 非球面設計レンズより両面非球面レンズを選ぶ
- 屈折率の高い(数字が大きい)レンズを使用する
両面非球面設計の高屈折レンズを使用することが少しでもレンズの歪みの効果を抑えることになります。
フレームを工夫する
フレーム選びもメガネの仕上がりに影響します。
予算に左右せずに対策することができます。
セルフレームで作成する
厳密に言いますとセルフレームでなくてもよいのですが、セルフレームの多くは独立した鼻のパッドが無いものが多く、メガネを掛けた時により顔に密着させることができます。
レンズを顔に近づけることで目が小さくなることを抑えることができます。
※レンズが顔によることで厳密にはレンズの度数の効果が高くなります。
人によってはメガネが強く感じたり、頭痛などを覚える場合もありますのでセルフレームの使用が初めての方や、鼻のパッドの調整で顔に近づける場合は注意が必要です。
レンズサイズの小さいフレームを選ぶ
レンズは中心に焦点があり、外側にいくにつれて歪みが出ますので、なるべく小さく削ることで顔の輪郭が歪むのを軽減できます。
近視のレンズの場合、レンズの厚みも目立たなくなりますので、見え方、仕上がりとも良くなり一石二鳥です。
意識して小さ目のレンズにする場合はレンズの横幅が小さい物にするのが効果的です。
サイズが小さすぎて顔に合わず似合わないものでは本末転倒ですからご家族、友人、販売店のスタッフにもアドバイスをもらって選ぶようにしましょう。
コンタクトレンズを使用する
メガネではなくなってしまうので質問に答えていることにはならないのですが、メガネ使用時の顔の歪みや目の大きさが気になるくらいの度数の方はコンタクトレンズの見え方の方がより自然で良好な視界を得られる場合が多いです。
体質などでコンタクトの使用条件、種類は変わりますので眼科に相談の上購入を検討するようにしましょう。
伊達メガネ+コンタクトレンズ
メガネを使用したい場合、コンタクトで視力を得て、度数の無いメガネを装用することも選択肢の一つです。
度数の無いレンズは顔の輪郭をゆがませることもありません。
回りくどい方法のようですが、実際にこの方法で使用している人も意外といます。
まとめ
- 近視のレンズの特性上、目が小さくなることは避けられない
- レンズ・フレーム選びを工夫することで多少対策できる
- コンタクトの使用も検討する
フレーム選びを工夫することは予算に影響は少ないのでお勧めです。