補聴器の効果を上げるためには調整が必要です

オーダーメイド補聴器は、初めから使う方の聴力や耳の形状に合わせて作られていますが、さらに聞きやすくするために微調整することもあります。既製品の補聴器は、使う方の聴力に合わせた調整を行わなくてはなりません。
調整は補聴器販売店の販売員が行います。この調整が的確でないと補聴器の効果が薄くなり、使用しているうちに不快になったり、うまく聞き取れなかったりと、役に立たないものとなってしまいます。タンスの肥やしになっている補聴器は、実はこの調整がきちんと行われていない場合が多いのです。

タンスの肥やしにしないように

もしそのような補聴器をお持ちでしたら、一度補聴器販売店へご相談ください。使い始めてからも  使用される方の環境や希望に応じて微調整が必要な場合もあります。

使い始めてからも微調整を

「お店では聞こえたのに、家に帰るとよく聞こえない」といわれることがあります。
その理由には、調整するお店の環境と、実際に使われる環境が異なることや、販売員が聞きやすく、理解しやすいように話すことなどがあります。
お客さまの環境を考慮した微調整が必要ですので、販売員に調整を依頼してください。「親切にやってもらったのに直して欲しいと言いづらい」と遠慮される方がいらっしゃいますが、必要な場合は何度でも、遠慮なく補聴器販売店に微調整を依頼してください。販売員はお客さまに補聴器を快適に使っていただくことを望んでいます。

慣れるための期間も必要

調整がきちんと行われても、耳にとって補聴器の音は新しい音です。静かだった難聴の状態から、補聴器で聞く新しい音の世界に慣れるためには、少し時間がかかることもあります。
「会議のときだけ」など場面を限定して使用する場合も、耳が補聴器の音に慣れていないとうまく活用できません。
慣れるまではご自宅などで少しずつ使用され、補聴器で聞き取ることに慣れてから、会議などに臨んでください。